報告がＰＣのトラブルと体調不良により遅れてしまい、今頃になりご報告します。

ちょっと長くなるかもしれませんので、時間のある方は我慢して読んでくださいね。

結果はエントリー数８８３名中１５０位でした。

体調不良もレース当日は回復し、天気も最高の晴れ水温がちょっと低めの１９℃、でも泳ぎ出したら寒さはぜんぜん気にならない状態。

スタート前は、年配のベテラン選手やドイツの選手といろいろ話したりして非常にリラックスできました。

もちろん言葉は、英語です。つたない英語。・・・ドイツ語は　イッヒ　リーベ　リヒ　しか話せませんから。

スタートは海の中からのフローティングスタート、岸から見ている以上に波とうねりがかなり大きく、気を取られている間にスタートしたから大慌て。

初めのスイムからハプニングが発生、顔をけられてしまい唇から出血、塩水でしみて痛くて痛くて大変、はれぼったい口で大きなうねりの中を３．９ｋｍなんとか完泳。その時間１時間２２分２０秒

バイクパートに入り、口は痛いものの沿道の応援に応えつつ全速力で快適にスタートを切ったものの、やはりここでもトラブル発生。８０キロ近くになるとお腹が張って痛みで足が回せなくなった・・・それはまるで妊娠でもしているようなお腹。

それでも我慢したが、とうとう吐いてしまった。そして、ついには通りすぎたトイレに向かってコースをＵターンする始末。

トライアスロン5戦目にしてアイアンマンは無理だったか、と考えながらトイレに駆け込んだ。

そのトイレが教会の形をしていて、私の駆け込んだ障害者用のトイレは便器に座るやいなやステンドグラスが眼に映るきれいなトイレ。

そうこうしているうちに5分、10分と時間が過ぎ、一向に肝心なものは出でくれない。

あきらめかけていた時、ガスがほんの少し・・・プーと出てお腹が動いた。

少しは行けるかもと思いバイクにまたがりレース再開、その少しがきっかけでその後たくさんの○○が出た。その勢いはまるで加速装置のようだった。

大きくなったお腹ももとに戻り、遅れていた分を取り戻そうと頑張った結果が6時間17分43秒。

最後のパート、マラソンに入るトランジットで竹島さん（チョット口の悪いお茶目なアスリート）に出会う。

彼は昨年ハワイも経験しており、なんでいるの？とあっ気に取られてしまった。

やっぱりみんなきついんだなあーと考えつつも走りだした。

２０キロまでは快調、抜く一方で気持ちよかったがその後足が動かなくなりいっぱい抜かれるはめに。

最後の２キロは自分でも驚くほどのスピードでそのままゴール。

トータル１１時間２６分５６秒が初アイアンマンの記録となりました。

やっとアイアンマンのスタートラインにたてました。

これもすべてみなさんのお陰と感謝しております。

これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

教訓・・・トライアスロンは人生といっしょ、何が起こるか分からない。　

西森亮裕

５月１２日長崎県五島福江島で行なわれたＩＲＯＮＭＡＮＪＡＰＡＮに行ってきました。

この大会は１０月に行われるＷｏｒｌｄＣｈａｍｐｉｏｎＳｈｉｐ（ハワイ大会）の出場権がかかっており、何とかそのスロットを獲りたい、と意気込んで挑みました。

大会当日、朝から風が強く、海には白波が立っている。

う～ん、結構波がきつそう、やばいんちゃうの？と思いながら準備を進める。

昨日試泳した時も波、と言うかうねりがきつくて、沖に向かおうとしてもなかなか進まなかった。

天気は曇ってはいたが大丈夫そう、水温も心配してたほど冷たくはなさそうである。

定刻７時にレーススタート。さあ、長い一日の始まりだ。

はじめはさすがにバトルもあったが、夢中に泳いでいる間にこなれて来る。

水もまったく冷たくなく、逆にウエットスーツ生地のスイムフード（頭に被るもの）が暑く感じられるくらいだった。

沖で折り返して岸にあがり、もう一周回するコース。岸に向かう帰りのコースは楽だった。

が、二周回目、流れが強くなってるような気がする。うねりに揉まれて進んでる気がしない。

何とか折り返しまで来た時には、結構疲れているようだった。

復路になると楽になるかな、と思ったがリズムが崩れたままで上手く泳げなかった。

何とかスイムフィニッシュ、時計を見ると１時間１７分もかかっている。こりゃやべえ、急いでバイクに飛び乗る。

今回のレースはバイクパートが最大の勝負どころ、今までに無く練習を積んできた。

なかなか良い感じで足が回る。次々と前走者をパスする。

天気も穏やか、景色もきれい、応援の人も大勢いる。いい感じで集中して走れている。

昇り坂もいいリズムでそれほどきつく感じない。

８０キロ、９０キロとそろそろ疲れを感じては来たが、まだまだ行ける・・・と思ったのも束の間、１００キロぐらいからだろうか、急に眠くなってきた。あれっ、なんやこれは・・？

急激な睡魔とともに、気力もがくっと落ちて、次々にパスされて行く。

おまけに寒さも感じる。濡れたウエアがやけに冷たく感じる。下り坂では更に寒さを感じ、身を縮め降りて行く。

これ・・やばいんとちがうか？こんなに寒さを感じるのは僕だけだろうか？

低血糖だろうか、それとも水分不足か。眠い目をこすり、頬を叩いて何とか走る。

日の当たる場所では何とか寒さは紛れるものの、スピードは落ちたまま。あの好調だった前半が嘘のよう。

そのうち西田君が追いついてきた。しかし付いて行こうと言う気力も湧かず見る見る離されて行く。

徐々に回復してきたと感じたのは、それから４０キロ位たった頃だったろうか。

もう残り４０から３０キロ。次々続く坂道をクリアして行く。

タイムはともかく無事帰って来れた事に、一安心。

しかしすごくロスしてしまった。ここから追い上げるのはもはや不可能。でも一生懸命走るしかない。

トランジッションで着替えていると、ラッシャーが入ってきた。

ランパート。もう時計は見ないで、前だけを向いて走る事にしよう。

５キロ、１０キロがやけに短く感じ、いい感じで走れている。

坂の続く区間もペースを落とすことなくクリア。

そして二周回目。さすがに疲れては来たが、まだまだいける、と自分に言い聞かせ、ｐｕｓｈする。

確実に、徐々にではあるが、ゴールは近づいてくる。

あと１０キロ、あと５キロ。そしてようやく福江市内に。最後のがんばりだ。

応援の人も増えてくる。苦しいがなるべく笑顔で答えようと勤める。

時計を見てみる。えっ、６時少し前（途中からストップウォッチはオフにした）になってる、と言う事は１１時間は切れるかもしれない。

石田城堀を超え、五島高校内のフィニッシュに向け最後のスパート。

ＤＪのウイットさんの「１１時間切れますよ～」と言う声が聞こえる。

後ろを振り返ってみる。誰も来てない。「よし、こっからは俺のゴールだ」

車椅子で運ばれてメディカルへ。点滴二本打ってもらった。おかげでその後も結構ぴんぴんしていた。

総合タイム１０時間５９分５３秒。ランラップも３時間２０分と自己ベストが出ました。

ハワイには及ばなかったけれども、いい経験になったと思います。

また新たな気持ちで、次に挑みたいと思います。

長くなってしまいました、御付き合い下さいまして有り難うございました。

応援してくださった、たくさんの皆様に感謝します。おかげで完走する事が出来ました。