思った以上にハードなレースでした。特にバイクパートでは、強烈なコナウインドに吹き飛ばされそうになりました。
ハンドルにしがみついてないと、ホントに飛ばされそうで給水、補給も出来ないくらいの状態でした。........................

小刻みなアップダウン、フラットでもスピードが出ないコースに大苦戦、６時間５５分もかかってしまいました。..........
（バイクラップは１０８４位！１５００人ぐらいの出場だからビリに近い）スイムも調子良く感じてたのですが、復路で流れがあったのか、
上がってみれば１時間１８分、思った以上に時間がかかってしまったのでガックリ。（スイムラップ１０００位でした）

バイクパートでかなりへばっていたので、ランで走れるかどうか不安だったのですが、走り出すとかなり好調で気持ち良く走れました。

途中たれた所もあったのですが、前走者を次々とパス。後ろから友人が追ってきてる事もあって、
最後まで切れることなく走り通せました。おかげでランは３時間３３分のベストが出ました。
ランラップは２２０位、総合で７４８位まで盛り返せました。最終タイムは１１時間５５分、
家族と一緒にゴールラインを切る事が出来ました。

優勝は去年２位のティム・デブーム、女子はナターシャ・バドマンでした。

去年優勝のピーター・リード、優勝候補筆頭のルク・ヴァン・リルデ、日本の宮塚はリタイヤでした。

始めて行ったハワイは、すべてが強烈で、今まであった少しの自信も、すべて吹っ飛んでいってしまいました。

弱い部分を持っていると、容赦無く叩かれて、振り落とされてしまう、と言う事がよく分かりました。

でも、苦しんだ分、ゴールの感動は格別でした。トライアスロンをやってて本当に良かった、
と思えた瞬間でした。（でもそのあと倒れそうになってメディカルに運ばれましたけど）

世界最高峰のレース、雰囲気、パーティ、どれをとっても良かったです。

ハワイ島もきれいで、レース前遊びに行った海では、ウミガメと遭遇！！

その間アフガンでは空爆が始まり、帰りの空港では、バイクケースを開けさせられ、入念なチェックを受けました。

このようなスポーツイベントで楽しんでる別の世界では、爆弾が落とされ人人が苦しんでる、
そう思うとくらい気持ちにならざるを得ません。もちろんテロは許されないけど、戦争も許されるものではない、と思います。

出発前から世界中が物騒な雰囲気となり、取りあえず大会は無事終了しましたが、いろんな意味で、
思い出深い大会となりました。それはこの大会に携わったすべての人達が感じていると思います。